「それ以上、碧羽に近づくな」


殴られた時の音がした

体にかかっていた重さが消えた
変わりに大好きな声が聞こえた


「碧羽!無事か!?」

「來龍………」


姿を見たら安心した
でも、嬉しい気持ちとなんでという気持ちが混同して、複雑だ


「てめぇら、碧羽に手ぇ出したこと後悔させてやる……」

「ぁ…き、りゅぅダメ…!」


殺気で上手く体が動かなき
すごい殺気……私でもこんなに出せない


「碧ちゃん!よかった無事だ」

「碧!」

「壱、颯志……皆…」


みんなの姿を見て安心したからか

私はそのまま意識を失った