「え?いいんすか?皇の総長の姫っすよ?」

「別に構わねぇよ、神岡を呼び出せればそれでいい」



こんのクズが!
ふざけないでよ!

男がゆっくり近寄ってくる
唇を舐めまわし、こちらを卑しく見下ろす

昔の記憶を思い出し、動けなくなった



『はぁ、はぁ、ほら、怖くないよ』

『大丈夫、誰も来ないからさ』

『俺らと楽しいことしよう?』



いやいやいやいやいやいやいや!!!!

来ないでこないで!

近づかないで、離して…


「ぁ…ぁあ………」


來龍……
助けて……


『一人にしないで』