「うちの学校は特殊でな、不良校なのに、かなりの進学率だ。びっくりだろ?」
「ですね。驚きました」
誰も生徒がいない廊下に響くのは、私と先生のみだった
もっと荒れているのかと思っていたから驚きを隠せない
「俺が呼んだら入ってきてくれ」
「はい」
ガラガラ
「おーい静かにしろよー」
A組か…
転入って初めてだなー
友達かーどうしようかなー?
いい人いるといいな♪
「綿貫、入ってくれ」
おっと行かなきゃ
「かわいーじゃん!」
「きたー!黒髪!!!」
「今日からうちに通うことになった綿貫だ。綿貫、自己紹介」
「綿貫碧羽です。1年だけになりますが、宜しくお願いします。あ、別のクラスに双子の弟がいます。そっちとも仲良くしてください」
「「「「ヨロシクー」」」」
なかなかいいクラスだ。まぁ、カラフルな頭が目立つけどね……苦笑
「じゃぁ、綿貫の席は……お、神岡(かみおか)の隣が空いてんな。じゃあ、あそこに座ってくれ」
先生が指した席は窓側2列目の一番後ろだ
悪くないなー
でもね、初日から隣がいないと以外に不安だよ??てか、神岡?って人休みなの?
「ふぅ、まぁ何とかやっていけそうかな…」
