「いいの?危なくない?」
いくら皇の領地だからって一人で帰らせるのは…
「大丈夫だ。すぐそこだから」
「そうなの?じゃぁ、來龍の家ってこの辺なの?」
「あぁ、大通りに出て、すぐだ」
近っ!いーなー。
家からここに来るまで結構遠いんだよね
ま、学校に近いからいいんだけどね
「総長!碧さん!こんにちは!」
「こんにちは。今日も元気だね」
「はよ。今日は誰が来ない?」
「今日は、みんな来れます。あ、でも、涼太が熱出しちまいまして……」
涼太が熱!?大丈夫かな?
「來龍、私見てくるね。医務室にいた?」
「はい。多分何も食べてないと思います……」
何も食べてないのか…不味いなぁ
栄養取らなきゃ、治るものも治らないのに……
まずは様子みてこよう
ちゃんと寝てるかなぁ
コンコン
「涼太?大丈夫?」
「あ、碧さん…ゴホッ、大丈夫です……」
「うん。大丈夫じゃないね」
顔真っ赤だし、咳出てるし
大丈夫じゃないでしょ
熱は…39度近いかな…
「ご飯は?食べれそう?」
「何とか…少しなら」
