私は……大事なんだけどなぁ…



「お、帰ってきた」



あのあと会話がないまま戻った
來龍は何事も無かったかのように笑ってる



「碧?どうした?」

「…何でもないよ……」


きっと、この気持ちには気づいちゃいけない
気づいちゃったら今の関係が壊れてしまう気がする

だから、奥深く、眠って……ずぅっと、出てこないで…



「あ、碧羽。雅之(マサユキ)さんが呼んでた」

「あ、うん。すぐ行くって言っておいて」



雅くん家ってここから遠いんだよな…
ちょっとめんどくさいな……



「ごめん、私呼ばれたから、行くね」

「あぁ、気おつけてな」

「送んなくてもいーの?雅くん家、遠いじゃん」

「大丈夫。颯に送ってもらうから」



バイクであることを願おう


「じゃーねー」

「あぁ、また明日な」



……ん?また明日も行くの?

まぁ、いいや、置いといて


「颯。行くよー」

「(。´-д-)ヘーイ」


眠そう…事故らないでよ……

代わりに運転した方がいいかな……?
事故られるよりはいいか