「ま、俺らは碧羽と碧羽の兄貴に拾われてな、行くとこなかった俺らを碧羽がここに連れてきてくれたんだ」
「そうそう、『行くとこがないなら、手伝ってくれ』ってここにな…」
「俺ら皆、親に捨てられてんッスよ。名前すらつけてもらえてないし、出生届も出してなかった。だから俺らは世間には認知されてないんスよ」
……煉を見つけたのは、ごみ捨て場っていってたな…烈は公園の草むら、玲於は家の前に捨てられてた
玲於はまだ1歳ぐらいだった
風が吹いてて冷たい日だったからよく覚えてる
「……そんな事が…じゃぁ学校とかは?」
「行ってねーな。碧羽と大輝が教えてくれてたしなー」
「ん?あれ?舜哉はなんで知らなかったんですか?」
「「「「あ……」」」」
そう言えば言わなかったなー
