「それもそうだな。誰から行く?」
「ジャンケンしよー!」
いやいやいや、普通は煉からでしょ…
そんなことを思っていたら烈が読んだのか
「煉からじゃないの?」
お、代弁してくれた
さすが烈。よく分かってるな〜
「それもそうだな。俺の本名は煉。神楽は情報屋の時の名前だ。宜しくな」
「俺は、烈。碧と同い年だ」
「俺っちは玲於。16だよー」
「まだいるけど、今日は来てないからまた今度な。ここは風雅の拠点だから、なにかあったらここに来るといい」
基本的な活動は夜だから、誰かしらはいるだろうしね
「そうか…ありがとう。碧羽は、ここが好きか?」
「…うん、好き。私ね、中学生だった時、カフェのオーナー…龍弥さんが助けてくれたんだ。強姦されそうになって、龍弥さんがたまたま通りかかって、助けてくれたんだ」
あの時はただ怖くて、声も出なかった
龍弥さんが来てくれなかったら、私はここで風雅を、情報屋をやろうとは思わなかった
龍弥さんが、相手の情報を探し当ててくれて、警察に突き出せた。ほんと感謝してる
