まぁ、心配なんていらないんだけどね

そのまま地面に着地して、ゆっくりと立ち上がり周りを見回した



「……えーと。この度、皇の姫となりました。綿貫碧羽です。知っている人もいるかもしれませんが、幹部の舜哉の姉です。
守ってもらおうとか、そんなことは考えてません。喧嘩はできます。自分の身は自分で守ります。だから、私の為じゃなくて、皇の、來龍のために動いてください
あと、命と体は大事にしてください。一つしかないから。それだけです」



人前で喋ることなんてもうないんだろうな

でも、大事な事だから。


ここは皇。
私じゃなく、來龍が守っているとこだから
命は大切にして欲しい…死ぬのはあっけないから




「フッ、ハハハハハハ!!!やっぱりお前、最高だわ笑笑」

「ね、ねーちゃん……飛び降りは危ないよ?」

「ビックリさせないでください。心臓が止まるかと思いましたよ…」



そんなに?
普通じゃない?初めての人には目を見て話す。
逸らさず、真っ直ぐに
これ基本でしょ?



「聞いただろう?この人は総長のお気に入りだ!」

「お前ら!反論のあるやつはいるか!」




「いません。我々皇一同、姫を必ずお守りいたしましょう」

「あぁ、頼んだ」



んー、これは認めてもらえたのかな?


「これからよろしね、皇の皆!」