「碧羽」

「あ、來龍」



終わったのか、いつの間にか來龍は私の後ろに来ていた



「そ、総長!えっと…あの……」

「悪いな、ちょっと借りてく」



そのまま來龍に手を引かれ、1階の応接室までくる

なんだろう…?


「來龍?どうしたの?」

「まぁ、座れ」



何かあったのかな?

二人で向かい合うように座った



「単刀直入に言う。俺達の…皇の姫になってくれ」

「……え?まって、今なんて言った……?」



姫……って聞こえたんだけど……
聞き間違えだよね…?



「姫になってくれ」



聞き間違えじゃなかったようです……


「…なんで……?私以外にもいっぱい女の子はいるよ?」



ましてや全国No.1の皇の姫になりたい人はいっぱいいるはず……



「私じゃなくてもいいじゃん…」

「俺はお前がいい。他のやつじゃダメなんだ」

「…………來龍は、何でそこまで……」



そこまで私を気にかけてくれるの?