「さて、準備しますか」

「…頼んだ」

「いーよ。ただし、ちゃんと納得させてから姫にすること」



さて、行きますか。

どこに行った?幹部室にはいなかった…


「下か?」


下には下っ端しかいないが……念のために行っとくか



「初めまして。舜の姉の碧羽です」


やっぱり……
なんつーか、碧羽はフレンドリーだ。
警戒心がないともいうが……


「風邪?移さないでね」


んなわけねぇのにな
流石というかなんというか……



「お姉さん…いらしたんですか?」

「あれ?俺兄弟いるって言ったよな?」

「あ、はい。聞いてはいましたけど……」




舜がいつも兄弟のこと話すから男だけだとみんな思っている
そりゃそうなるわ


あいつらの笑い声

その中心には碧羽がいる


こんな光景を見ていたい。
そう思った。

何が何でも納得させねぇとな



來龍side end