いいのかな?ここって族の倉庫でしょ
しかも…男ばかりだ……


階段を上り、奥の扉を開ける



「遅くなったな」

「おー、おかえりー」

「あ、きー君だ」

「おかえりー」

「おつー」




皆いるんだ。
何してたんだろう?



「え!?ねーちゃん!?」

「あ、舜」

「え?綿貫さん?何でいるの?」

「「…………」」



そんな固まんなくても……
珍獣じゃあるまいし…なんか酷いね



「碧羽、こっち」



來龍に手招きされ、ついて行く

部屋の奥にはもう一つ扉があった



「ここ……入っていいの?」

「あぁ、お前は特別な」


特別って…普段は入れないってことでしょ?!



「取り合えす座れ。ほら、レモンティー」

「あ、ありがとう。良く覚えてたね」

「まーな。いつも奢ってりゃ、覚えるわ」



駆け引き苦手だからねー



「それで?なんでここに連れてきたの?」

「ん?………何となくデス…」




いや、今あからさまに顔を逸らしたよね?
しかもちょっと間があったし

しかも、ですが、デスになってるし!!



「………本当は?」

「……怒んねぇ?」




チラッとこちらを伺うように目線を向ける



「内容による」

「……碧羽の存在が、他の族にバレたんだよ…」

「…え?なんで?」




それって…
私ヤバイんじゃ…



「学校で俺らが仲いいことが漏れて、お前をいろんな族が探してる」

「うそ…まじか……」

「ホント、ごめん」



うーん…これから色々気をつけなきゃなー