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「いらっしゃいませ…って來龍君か……え」

「こんにちは、泰葉(ヤスハ)さん」

「えっと…こんにちは……」




この人オーナーかな?カッコイイなー
パッと見た感じだと…27いや、もうちょっとしたかな?…25くらい?



「あ、こんにちは。お嬢さんは…」

「來龍の友達の碧羽です…初めまして…」



あんまりじっと見ないでほしいな……
照れる…てか、恥ずかしい…


「泰葉さん……見すぎ…」



來龍が前に出て私を隠すように立ちふさがる



「!…へぇ、お前がなぁ…そうかそうか……」



何の話をしてるんだろう?



「さ、碧羽ちゃんも座って」

「あ、はい」



すごい紳士だなぁ…
なんてゆーか…慣れてる……雅くんみたい…



「さ、何にする?來龍はいつものでいいな?」

「はい。碧羽どうする?」

「えーと…じゃあ、スープスパゲッティで」

「りょーかい。すぐ出来るからね」



ふぅ。なんか緊張した…
イケメンは何やっても様になるなー



「泰葉さんは、俺の兄貴みたいな人なんだ」

「そうなの?昔馴染みとか?」

「まぁ、そんな感じだ。……俺ん家母さんが早くに亡くなってな、父さんが俺を育ててくれたんだ。父さんの帰りが遅い時に面倒見てくれてたのが泰葉さん」

「そっか。大切な人なんだね」

「あぁ、家族より近くにいてくれたからな」



そっか…來龍お母さんいないんだ…



「はーい。出来たよー。いっぱい食べろよー」