生きてた
喋る元気あるみたいだし放置してても大丈夫だね



「で?何か用か?」

「烈、お兄ちゃん呼んで。颯志連れて帰るから」

「あぁ、分かったわ」



カタカタカタカタと、パソコンを動かす音が響く



「すぐ来るって」

「ん、ありがとう」




あれ?と違和感を感じた



「烈、煉は?」

「煉?碧羽と一緒じゃないの?」

「え?違うけど……まさか…」

「まさかかもな」



「「女のとこか……」」




はぁ、ダメだこりゃ
あの女癖の悪さ治んないかなー


殴れば治るかな?



「殴れば治るよ、きっと」

「ちょっと、人の心読まないでよ」

「別にいいじゃん」



はぁ……まったく…


烈は小さい頃から人の心が読めた
そのせいで、親は烈を捨てて、名前すら奪った

今の名前は私がつけた

煉も、玲於もそう

親に捨てられて、飢えて苦しんでいたところを、お兄ちゃんが見つけてきてくれたから、3人は今ここにいる




「じゃ、また来るからね。ちゃんと食べてなよー」



頭を撫でながら言うと


「っ……ガキじゃねーんだけど…玲於にやれよ」

「はいはい笑」



可愛くないなー



「別に可愛さなんて求めてねーんだけど…」



このクソガキ……