來龍と分かれ、喫茶店に向かった
店内は既にお客さんで溢れていて、朝のひとときを楽しんでいた



えーと、煉は……


「いらっしゃいませ。1名様でしょうか?」

「あ、待ち合わせしてるので、大丈夫です。ありがとうございます。」

「失礼しました。」

「あ、すみません。19ぐらいのこれ位の男の人きました?」



もう来てるとは思うんだけど……




「そのお方でしたら…「煉君なら、奥の4番席にいるよ」……マスター…」

「龍弥さん、いたの」

「いたよ。いつものでいいかな?」

「あ、後、ティラミスのホワイトタルトも」

「はいよ」




さて、4ばんテーブルだったっけ?
4番4番……いたいた……けど……

うわぁ、めっちゃ目立ってる〜。
ヤダー近づきたくない〜。

女子の目線が怖ーい。殺されそー




「煉。お待たせ」

「ん、遅かったな」

「で、今回の依頼主と、内容は?」



眠い……




「依頼主は45歳男性。銀行の役員だ」

「お待たせいたしました。アップルティーとティラミスのホワイトタルトです。ごゆっくりどうぞ」



アップルティーはほのかに苦味を残している私後のみの味をいつも作ってくれる
ティラミスは初です



「美味!練食べる?」

「いや、いい。これが依頼書と誓約書だ」

「ふーん……横領ね〜…他の皆は?」

「裏でくたばってる」



何やらせたの!?
玲於ならともかく、列まで伸びてるのか……



「はぁ…まったく……颯志連れて帰るね」

「あぁ、朝っぱらから悪かったな」



骨が折れる……