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「ギリギリ、間に合ったな」
発砲音が聞こえた
組長が手を押さえてうずくまっていた
「真のヒーローはいいとこ取りってな」
「うざ」
「ちょ、今いいとこ!」
大勢の警察官が倉庫に押し入ってくる
たちまち人で溢れ、加賀美と傘下が取り押さえられる
「お兄ちゃん!」
「「兄ちゃん!」」
「はーい。可愛い妹弟達。怪我してない?」
うん、と頷く
すると、翼炎の連中がよって行った
「大輝さん!置いてかないでくださいよ!」
「あ、みっちゃん。お疲れー」
「お疲れ、碧羽!それより、お前の作戦無茶苦茶なんだけど!」
「いーじゃん、上手くいったんだからー。爆弾処理ありがとー」
私がみっちゃんに頼んでいたのは倉庫外の不審物の処理と、警察への対応
世界1ってこともあり、警察には信頼されているので任せた
「綿貫さん。こいつら連れていきますね」
「おう。頼んだ」
