「俺も、はっきりさせなくて悪かった」


「ううん、いいの。私、ちゃんと償うよ。みんなに悪いことしたから。ただ、キリくんが好きだったの……それだけだったのに、こんなことした…自分がどんどん抑えられなくなって…でも、貴方が貴方がそんなこと言うから……私…」


「そっか、ま、萌愛ちゃんなら大丈夫だよ。ちゃんと自分で気づけた。それができれば人は変われる。どれだけ、嘘を吐こうとも、過ちにさえ気づければね」

「ありがとう。後…ごめんなさい。貴方がもっと悪い人だったら、良かったのに……」



ゆっくりと頭を下げて、みんなに謝る

修君が近づき、頭を撫でていた
本当の兄妹のように





「クソ…こんな所で終わってたまるかよ!」



加賀美組の組長がポケットから何かを取り出した



「親父……それ、まさか」

「あぁ、そうだそのまさか、だよ。せっかく築き上げてきた俺の組をこんな所で終わらせられるかぁ!!」



組長の手に握られていたのはボタンのついた箱



「爆弾…」

「倉庫に仕掛けさせてもらった。悪いなぁ」


「全員逃げろぉ!!!」



「死ねぇぇぇ!!!!!!」




スイッチを……押した______