「あ、きり君!ごめんねー、遅くなっちゃって。ちょっと準備してたのー」
「準備……?」
「そ。きり君を縛ってるその女を苦しめる一番いい方法」
私を……?
嫌な予感がして火中に冷や汗が流れる
そんなはずないのに、嫌な感じが消えない
「ほら、入ってきて〜」
ゆっくりと、入口から入ってきたのは
昔私を犯そうとした人たちと、耀だった
「耀……!…お前ら……」
「久しぶりだねー。元気にしてた?」
「ふぇっ……ねぇね〜…」
ゾクッとした感じが恐怖に変わった
膝に力が入らず、その場に座り込む
顔を上げることが出来ず、俯いたまま体を抱きしめた
「震えちゃってるの?かわいー」
「やぁ!ねぇねぇ〜!!」
「うるっさいわね」
そう言うと、耀を叩いた
「あぅ……」
「さて、その女、好きにしていいわよ」
「「耀!」」
声とともに伸びてきた手を見て、そのままただ呆然と見ていた
