その娘の姿は見当たらないけどね


「親父……」

「やっちまえ!テメェら!!」

「貴良!応戦しろ!ガキどもに負けんじゃねぇぞ!!」



始まった殴り合いは、組どうしの抗争でもあるかのように、銃やナイフが使われていた

身一つの皇の子達はなんとか避けて参加している

風雅も全員でかかり、私も近くにいた人をダウンさせていた


しばらく経ち、上がっていた怒号が収まってきた


「ゴホッ…」

「強ぇ……」


加賀美組は傘下含めて、3割ほどが残っていたが、貴良は8割以上が残っていた


圧倒的な力の差を見せつけられた



「…クソ……ここまでか」

「加賀美組の組長さん。貴方には、殺人、人身売買、公務執行妨害の容疑が警察より降りています。大人しく、捕まっていただきます。」

「…っ………」







「なぁに、これ?情けないよぉ、おとうさーん」



「萌愛……」