「悪ぃ、遅くなったわ」




倉庫の中が明るくなった
入口から注がれる光が照らしてくれていた



「遅いよ。待ってた」

「いやー、思いのほか、かかっちまったわ」

「いや、若が暴れるのが悪いんですよ」

「そーそー、お陰で余計な時間がかかるんですからね」

「……すみませんでした」




のんびりとした空気を漂わせてやってきのは………




「さて、ぶっ潰しますか」




雅くん率いる、貴良組と、その同盟組達

後方には神岡組の組長が見えていた



「親父……」

「よぉ、バカ息子共」



來龍そっくりの顔をした組長さんは、加賀美組の組長を睨みつけていた



「随分落ちたな…加賀美組長」

「ふん。可愛い娘のためだからな」