「まぁいいや。お兄ちゃんにそろそろ着くって言っといて」

『りょーかい』


住宅街を抜け、繁華街を通り過ぎる

爆音を鳴らしながら着いてくるので、後ろを確認しなくていい



「碧羽、着くぞ」

「ん。じゃ、手順通りに」



人気のない森林公園に入ってく
既に到着していた下っ端達が持ち場についた

私たちが通り、皇牙がポイントに差し掛かると
紐を引っ張った



「うわぁ!!」

「なんだ!?」

「いってぇ!」




落とし穴にかかってくれた

単純だけど一番楽
誰もこんな所に穴があるなんて思わないでしょ?


「警察だ!」

「殺人未遂と、脅迫罪で全員逮捕する!」



隠れていた警察が飛び出し、当たりがあとカーのライトとランプで明るくなる

私が戦力を削るために考えたのはこれ
警察に協力してもらう事で脅しにもなるしね



「全員連れてけ」

「はっ!」

「お兄ちゃん。協力ありがとう」

「ん。ここは任せて早くいけ」



頷き、來龍の元へ行く