「お前らぁ!相手は銃やナイフを使う。絶対に気を抜くんじゃねぇぞ!」
「「「「「はい!!!!!」」」」」
椿が声をあげれば倉庫全体が震え、みんなが応える
眼がギラギラと、力がこみあがっている目をしていた
「姫、一言」
「……これから相手にするのは族だけど、同じ力量だとは思わないで欲しい。相手は武器を使う。どんな手を使ってもきっと勝ちに来るし、皇の地位を奪おうとする。……でも、これだけは覚えていてほしい、皆が、武力や力でねじ伏せようとする奴らなんかよりも、ずっともっと強いってこと」
「碧羽……」
「絶対勝てる。だから、迷わないで戦って。それだけです」
みんなに伝わるように、迷いなんて振り切れるように
全力で戦えるように
「行くぞ、お前ら。ぜってぇ負けんじゃねぞ!」
「「「「「おおおぉぉぉ!!!!」」」」」
拳を高く突き上げ、雄叫びをあげる
バイクにまたがりエンジンを吹かす
向かい合うようにバイクに跨った來龍の隣に立つと、バイクのライトが眩しくて輝く
龍の瞳のように
