やっぱりか。このタイミングで来るとしたら加賀美組以外はないだろう



「ま、正確には加賀美組の傘下だけどな」

「どこの組?」

「矢音組(ヤオトクミ)だ。最近、神岡組の傘下を抜けて、加賀美についたらしい」



矢音か……不味いな。矢音は神岡の傘下でもかなり力があった所
抜けたってことは、神岡の力がだいぶ下がったな……


「不味いな……」

「あぁ……どうする碧羽。このままじゃ、組自体がヤバいぞ」

「…………アランとレオン」




思いついたのはこの2人だった

あの2人の職業はイタリアの裏と表を操るマフィアみたいなもの
頼べば以外に来てくれそうだけど…忙しいか……



「あのふたりは…やっぱナシでいいや」

「いいんかい。……で、どうすんだよ」

「貴良組に行く」




そう言うと、マジか、的な顔をされた
神岡組の戦力が削がれた分、貴良の人員を増やしてもらうしかないんだけど…これ以上増やしてもバレるしなぁ……



「アアアアア……」