しばらく経つと、イライラが落ち着いたのか静かになった
來龍も待ってくれていたようで、再び構える

よく待ってくれたと思うな……

再び開始のコールがかかろうとしたとき……



「総長!!!大変です!!」



いつもドアのとこで見張ってくれてる遼河(ハルカ)くんが慌てた様子で倉庫に入ってきた



「遼河?どうした?」

「それが…竜王同盟の下っ端が襲われたって…いま……伝令が……」



竜王同盟は、皇をトップとした4つのグループからなる同盟チーム
その下っ端が襲われたっていうことは、本格的にあっちも動き出してきている証拠だ



「私、店に戻るね」

「分かった。俺達はこのまま訓練を続ける」

「うん。來龍、一緒に来てくれない?」

「あぁ、すぐ準備する。山都、ここ頼んだぞ」



山都が大きく頷く
それを見届けると、來龍は私の腕をつかみ2階へ荷物を取りに向かう