「大丈夫。すぐだから」


浜洲まで行くならここの方がいいし
耀の幼稚園にもここからの方が近い




「そうか……気をつけて帰れよ?」

「うん。また来週ね」



神岡に背を向けて歩きだそうとした時…



「なぁ!」

「?なに?」

「あのさ…俺の知り合いにも、綿貫って奴がいてさ、それで紛らわしいからさ…碧羽って呼んでもいいか?」



…………何それ…かわいい



「ップっあはははは!勿論だよ。じゃあ、私も來龍って呼ぶね」

「あぁ、また来週な」

「バイバーイ!」




そのまま背を向けて、走り去る。
後ろからバイクのエンジンの音が遠ざかっていく




「なんか変な感じ…まぁ、いいか」








「ねぇーねぇ!ただいまぁ!」

「おかえり。耀」



幼稚園に着くと、待ってました!と言わんばかりに抱きついてきた




「さ、帰ろうか。今日は舜のお友達が来るんだよー」

「お友達!?いっぱい遊ぶぅー!」



元気だなぁ、羨ましい。
あー、買い物していかなきゃ


「耀。今日は何が食べたい?」

「んとねー。ねぇねぇのロールキャベツ!」

「トマトの?」

「トマトのー!」



本当、トマトのロールキャベツ好きだねー
よし、じゃぁ、材料買って帰ろうか




舜、何時くらいに帰ってくるかなー?
あ、今日お兄ちゃんが料理当番じゃん。まぁ、ロールキャベツだけ作らしてもらおー


「碧、耀。まだ帰ってなかったの?」

「颯志。今終わったの?」

「うん。耀、ただいま」

「おかぇり!そうにい、抱っこ〜」

「はいはい。」




うん。天使