ふわりと笑ってみせ、侑李と対峙する

その横顔がとても心強くて、頼もしくて、かっこよかった



「碧…顔に好きって書いてあるよ…」

「え?うそ?////」

「本当。自分の世界に入ってると、大事なこと見逃すよ」



そう言われ、前を向く。侑李と來龍は互角に戦っていた
蹴りを繰り出せば、殴りかかり、それを避ければまた蹴りを入れている。
その繰り返し。

スピードは來龍の方が上。しかし、パワーと正確さは侑李の方が上だ
それでも、來龍のスピードのせいか、なかなか急所に当たらない



「あ、始まる」

「5秒前」



隣でカウントをし始める。0と言い終わる前に……



「だぁぁぁあ!!!お前すばしっこいんだよぉ!!!」

「うるさい……」

「やっぱり」



目の前で侑李が地団駄を踏んでいた

侑李は昔からイライラしたり、ムカつくと爆発するとああやって地団駄を踏むことがある
人には当たらないから無害だけど、とてもうるさい

声がでかいから響くんだよねー