「え?兄貴?碧ちゃん知ってる?」
「さあ?」
「みんながよく知ってる人ですよ」
みんながよく知ってる人……?
よく知ってる…よく……知ってる……
「あ、來龍?」
「当たり〜!流石碧ちゃん」
当たっちゃった…てか、兄弟だったんだ
初めて知った
「來龍はこのこと知ってるの?」
「ううん。言ってないから知らないと思う」
やっぱり知らないのか。ま、知ってたら止めそう
兄弟いるって言ってたしね
こんな可愛い弟がいるのは聞いてなかった
「碧羽!」
「來龍、おはよう」
階段を駆け下りてきて、ぎゅっと抱きしめられ、口にキスをされた
「ちょっ!!!」
「いーだろ。久しぶりに会ったんだから……ちょっと補給」
