來龍side
腕の中ですやすや眠る愛おしい人
目の下には隈ができており、連日の疲れのせいか、起きる気配もない
頬にそっと手をやっても、ピクリともしない
「…ありがとな」
俺のせいなのに、俺が巻き込んだせいなのに
嫌な顔せず、協力してくれた
しかも、風雅まで手伝ってくれた…
俺のことなのに、ここまで協力してくれた
そういう所、出会った時から変わってない
いきなり自意識過剰?とか言ってくるし……あれは笑ったな
それから気になるようになった
いつも碧羽のことばかり考えるようになった
学校で颯志に話しかけられた時、まだ知らない時だったからかなりムカついた
多分見たくなかったんだと思う
その時にはっきり自覚した。俺は……
