「何とか集まってきて入るけど、まだダメ。最後の一手が見つからない」
「そうか…俺にできそうなことあるか?」
「…ぎゅってして」
連日続くパソコン作業で頭が冴えない
せっかくだし、來龍に甘える
來龍の肩に顔を埋める
慣れ親しんだ香りに気持ちがどんどん落ち着いていき、眠気が襲ってきた
「少し寝たらどうだ?」
「ん…そうする」
2人でベットに寝転ぶ
背中に腕を回され、隙間もないくらいギュッ抱きしめられる
「…來龍、私に見つけられると思う?」
「どうした急に?」
「もし見つからなかったら…逃がすことになる」
ずっと心の片隅にあった
この情報が見つからなかったらって……不安だった
「大丈夫。碧羽なら、きっと見つけられる。そのために毎日頑張ってきたんだろ?自分を信じろ。お前なら、やり遂げられる」
言葉とともに強く抱きしめられる
本当は怖くて不安だった
自分に自信がどんどん持てなくなっていき、焦りが積もっていた
「きっと、大丈夫だ。だから、少し眠れ」
