颯志が持ってきたコーヒーに手を伸ばそうとした時、手を掴まれた


「その前にこっちね」

「え…」



颯志に引っ張られ部屋を出る

隣の部屋に連れていかれ、押し込まれる


「ちょっと!何すんの!」

「碧はちょっと休憩。ちゃんと甘えてきな」

「はぁ?」


意味のわからない言葉を残して部屋を出ていった

訳もわからず部屋を見渡すと……



「碧羽?」

「…來龍」



來龍がいた



「何でここに?」

「様子見に来たら、颯志に捕まった」



……なるほど、そういう事か

しかも厄介なことに、この部屋は外からしか開かないように出来ている

謀りやがったな


「調子はどうだ?なにか分かりそうか?」



手を引かれ、ベットに座る
肩に寄りかかると、少し落ち着いてきた