「気にしてないよ?……來龍は?平気?」

「あぁ、元々あいつがああいう奴だってことは知ってた。母親が浮気症な事もな」

「そっか…早く終わるといいね」

「ん…碧羽、俺はお前の事離す気ないから。変なこと考えんなよ」

「ふふ……考えないよ。私だって來龍と一緒にいたいもん」



手を繋ぎ、互いの額を合わせる
互いの存在を確かめるように
互いを励ますように

きっと、きっと上手くいく



「…絶対カタをつける。そしたらどっか遊びに行こう」

「あ、いいね。楽しそう」

「約束な」



うん、と頷き、額を離す
來龍の目にはもう迷いはなかった

自分のやるべきことにちゃんと向き合っている


きっと、來龍なら絶対に……