玲於side
「……うそだろ」
繋がったまま応答がなくなった携帯を見つめる
「おい、どうした玲於」
「烈…龍弥さんと風雅全員に通達」
「あ?」
「碧が連れ去られた……」
その言葉に烈がパソコンを起動させる
「俺は桃李と侑李に連絡する。お前は智洋と來翔に」
「龍弥さんには?」
「DM送った」
「了解」
クソクソクソ!
迂闊だった…!碧が狙われないなんて保証どこにも無かったのに!
誰かつけるべきだった……!
「玲於、落ち着いて。碧なら大丈夫だから」
「颯志…そうだな。あいつなら大丈夫だよな」
「俺、一旦家に帰るよ。智洋にうちに来るよう言って。それか、貴良組にも連絡しといて」
「あぁ。分かった」
さすが双子だな。落ち着いてる
このまま何もなく助けられたらいいんだが…
玲於side end
