既に7時を回ろうとしていた
遅番でない限り、もう帰ってきてもいいはずだ


「ねーね、ご飯…」

「先に食べてよっか」



お兄ちゃんからの連絡もないまま、2人で食事を始める
輝をお風呂に入れ、寝かしつけると、10時を回っていた


ブーブー



「はい。どちら様ですか?」

『俺でーす。尾行していた連中についての報告』

「玲於、何かわかった?」

『最近、皇の周りをうろちょろしている族がひとつあったよ。碧も一度あってる』

「……迅か?」

『当たり。迅が皇に突っかかってきてるね』



ピンポーン


家のチャイムが鳴る
宅配便でも来たのかと思い、玄関に向かった


「それで?ほかには?」

『色々出てきたよ。メールに送ったから見といてね』