足元に抱きついた輝を抱き上げる
すっかり來龍に懐いてしまった
「このまま家まで送る。今日は大人しくしてろよ」
「そうする。輝まで巻き込まれたら困るから」
「輝。今日はねーちゃんと一緒にいるんだぞ。大輝さんが帰ってくるまで、大人しくしてろよ」
「あーい!」
バイクの背に輝を乗せ、押す
來龍と私でバイクを挟むようにして、歩きながら帰る
くだらない話をして、気を紛らわせた
「じゃあ、なにかわかったら連絡する」
「うん。こっちでも調べてみるね」
「あぁ、頼んだ」
バイクに跨りながら頭を撫でられる
エンジンを吹かし、急発進する
「さ、輝、お兄ちゃん達帰ってくるまでご飯作ろうか」
「作るー!」
家の中に入り、台所に向かう
2人で颯志と、お兄ちゃんの帰りを待ちながら夕飯を作る
颯志は風雅によると連絡が入っていたので、そのまま調べてもらっている
「だいにい、おそいねぇ」
「そうだね。もうちょっと待ってようか」
