｢あ、今日輝の迎えにいくから、幼稚園よって｣

｢分かった｣



來龍のバイクに乗り、みんなで幼稚園に向かう
学校から幼稚園までは結構距離がある

幼稚園を過ぎればお兄ちゃんの警察署がある



｢ねーちゃん。あれ｣

｢……付けられてる？｣

｢あぁ、学校出てからずっとだ｣



尾行が下手くそだね
隠す気がないらしい



｢悪い、ちょっと遠回りになるけど、撒くぞ。掴まってろよ｣

｢ん。安全運転で｣

｢それはムリだ｣



バイクのエンジンを吹かし、スピードをあげる
全員が分かれ、バラバラに行動する

私は、來龍の背中にしがみつきながら、様子を見ていた


｢どうだ？｣

｢見たところ、下っ端。しかも、あんまり備考になれてないね｣