体育祭を優勝で飾った私たち赤団の応援団は、学校の人気者になっていた
「あの、碧羽先輩!応援団カッコよかったです!」
「ありがとう。女バレの子?部活頑張ってね」
「はい!」
「ミッキー先輩!今度の大会応援に行きます!」
「ほんとぉ!ありがとう!頑張るね!」
教室から1歩でれば、後輩に声をかけられ、囲まれる
圧倒的に女子が多いのは、多分、借り物に急遽でた來龍が、お題の『恋人・好きな人』を引いてしまったため、何の迷いもなく私の手を掴んだせいで、学校中に付き合っていることが知られてしまったからだろうな
「おい、行くぞ碧羽」
「あ、うん」
職員室に呼び出されていた來龍が、壱耶と一緒に現れる
「じゃぁ、私部活行くね」
「うん。頑張って!」