「あぁ……そうだな、行くか」



自然な感じで互いに手をとる
この数時間で繋ぎなれた大きな手は、力強く、優しい



「ここか?凄いな…」

「でしょ?穴場なの」


連れてきたのは、ビルがなく、視界が開けた河川敷
周りには数人の人がいた

河川敷と言っても、小高い丘の上にあるため、街が見渡せる



「毎年来るのか?」

「ううん。去年は来なかったよ。お兄ちゃん達は、お父さんに呼ばれてアメリカ行ってたし、私と颯志は大学があったから」

「そうか……お前の親父さんってなんの仕事してんだ?」

「えっとねー、確か、IT企業の社長?だったかな?あれ?建築だっけ?」

「…覚えてないのかよ……」

「(´>∀<`)ゝエヘッ。忘れちゃった」



ほんとに覚えてないや、なんだっけっかなー
結構前に調べたからなー