「ねぇね、これ持ってていいの?」
「うん。いいよ」
「ほんとぉ!ありがとぉ!」
嬉しそうに中から数個手に持っていく
ついでにお兄ちゃん達にも何個かもって行かせた
邪魔だしね
「……相変わらず、そっくりな兄弟だな」
「そお?まぁ、颯志とは双子だし…似てるけど……」
そこまで似てるかな?
自分じゃ全然わかんないや
顔を無意識に触る
ほっぺをムニムニする
すると、横から手が伸びてきて、頬を触る
優しく、撫でるように……
「……柔らかいな…」
「…來龍の方がやわらかそう…」
「それはないだろ笑」
子供のようにくったくない笑顔
この笑顔を見るととても心が穏やかになる
信頼されてるって感じがして
「そろそろ行くか。ここからだと花火が見ずらい」
「あ、穴場あるよ!行く?」
