「紹介しとくよ、こいつは現、翼炎総長の黒田光忠(クロダミツタダ)」
「よろしく、皇の総長は?」
「俺だ。神岡來龍、あんたとは、一度話してみたかったんだ」
さすが來龍だね
世界一相手にしても物怖じしない
肝が据わってる
「ここ、いいな。気に入った」
「……そうか、ありがとう」
自分の族を褒められ嬉しそう
來龍は皇をすごく大切にしている
ここにいるみんなも
そんな人たちが集まるから、皇はこんなに温かいんだろうなぁ
風雅もそんな場所にしよう
三翼が、皆がいられる場所を
「碧、嬉しそうだね」
「うん、嬉しいよ。だって、ここはもう私の大切な場所だから」
そう思えるのは來龍のお陰
「碧羽。おいで」
「君が大輝さんの妹……皇姫かぁ……」
「あげねぇよ?」
ぎゅっと抱きしめられた
背中から來龍の熱が伝わる
やばい、これは結構恥ずかしい…
「ふっ、盗らねぇよ」
「なぁ、せっかくだから同盟でも組めば?」
「「「「「「「はぁ?」」」」」」」
突拍子もないことを言い出したのは龍弥さんだった
