「もう平気なのか?」
「あ、烈。うん、もう平気。ごめんね、任せきりで」
「気にすんなお前が無事ならそれでいい」
煉、烈、玲於がいれば風雅は大丈夫
あの三翼だもん
絶対に守ってくれる
「碧、あの、凄く言いづらいンだけど…」
「え?なに?」
改まられると、すごく気になるんですけど
頭を掻き、言葉を選ぶ颯志
「……兄ちゃんが来ます……ここに」
その言葉で風雅全員が固まった
煉は顔をひきつらせている
烈は明後日を向いてる
玲於と燐夜、舜は顔を青ざめている
皇は状況がわかっていないのか、キョトンとしている
お兄ちゃんが来るってことは……まさか…
「総長っ!外に、翼炎(ヨクエン)がっ!!」
「はぁ!?翼炎!?何で……!」
バタバタバタ!!
外の階段を上がる音がした
これは……不味いですねぇ……
