來龍side


俺の大好きな温もりがすぐ側にあるのを感じて目が覚めた
目の前には綺麗な銀青の髪
うっすらと香るシトラスの香り

腕の中で碧羽が眠っていた


(これ夢かな……)


意識がはっきりしていなので、現実か夢か区別がつかなかった


(あたたかい……)


こんな風に誰かの隣で眠れたのは久しぶりだ

この温もりとチャンスを逃したくなくて
ぎゅっと抱きしめた

すると、動きづらいのか、身じろぎする


その行動さえ愛おしい



まだ碧羽が起きるまで時間があるだろうから
もう一眠りすることにした


額にそっとキスをして…



來龍side end