畆嫗蚓楸(ホウイン ヒサギ)……本名、梵塔楸(ボントウ ヒサギ)はデッサンの為に訪れた海岸で、カツオノエボシを誤って触ってしまい中毒死していた。
「そんでこっからが面白くてさ。部屋、不審死扱いだから一応調べに行ったらしいんだ。そしたら、パンくずとラッカースプレーが部屋中に散乱していて異様な光景だったんだ。パンくずは、梵塔楸が書いていた木炭デッサン用に使っていた消しゴム代わりの物らしいが、ラッカースプレーは梵塔楸の自宅近所の繁華街で頻発していた落書きのと同じラッカースプレーで、調べてみたら、あら不思議!成分が一致したそうだ。被疑者死亡で送検って結末。」
「…相変わらず無駄に元気ね。」
自分から話題を振っておいてなんだが、そこまでの詳細を聞いてはいない。
爽築の声のトーンは、更に一段階下がってしまった。
「ああ元気だ!事件に出会ったことに意味があるなら、俺がいる意味があるなら、一人でも被害者が減るのなら。被疑者死亡で結局後悔するとしてもだ。今全力にならなきゃ、だろ!」
その他大勢はたくさんいる、その度に関わっていてはキリがない。
全員を救うことなんて出来やしないんだぞ。
「そんでこっからが面白くてさ。部屋、不審死扱いだから一応調べに行ったらしいんだ。そしたら、パンくずとラッカースプレーが部屋中に散乱していて異様な光景だったんだ。パンくずは、梵塔楸が書いていた木炭デッサン用に使っていた消しゴム代わりの物らしいが、ラッカースプレーは梵塔楸の自宅近所の繁華街で頻発していた落書きのと同じラッカースプレーで、調べてみたら、あら不思議!成分が一致したそうだ。被疑者死亡で送検って結末。」
「…相変わらず無駄に元気ね。」
自分から話題を振っておいてなんだが、そこまでの詳細を聞いてはいない。
爽築の声のトーンは、更に一段階下がってしまった。
「ああ元気だ!事件に出会ったことに意味があるなら、俺がいる意味があるなら、一人でも被害者が減るのなら。被疑者死亡で結局後悔するとしてもだ。今全力にならなきゃ、だろ!」
その他大勢はたくさんいる、その度に関わっていてはキリがない。
全員を救うことなんて出来やしないんだぞ。



