プルシアンブルー“俺が守る”

「助手まがいをしていたフリーターの筏屋叟(イカヤ シュウ)にも話を聞こうとしたんですけど、鞋崕斈よりも先に死亡していました。」


「死因は?」



「ハシリドコロによる中毒死です。調理した痕跡があったので十中八九、蕗の薹と間違えたようですな。」



更には、近所の聞き込みによると、紙袋を持ったスーツ姿の人物が出入りする様子が多々あったらしく。



「クレーマーだったようで発見直後は他殺の線も浮上したのですが、捜査の結果その可能性は無いとして事故死で処理されています。」


「分かった。二人とも結論としては事故死か。……もうこんな時間か、今日は解散だ。ご苦労さん!」



もうこれ以上は身が持たないと、語尾を強めて超坊は部屋を後にした。



「課長なんだか疲れていませんでした?」


「今日に限って報告が重なったんですよ。」



そりゃ大変だと他人事のように言いながら、栃元はお先ですと岐微浜もそれに続いた。



「最近、過去も含めて中毒死案件増えていませんかね?そんな気がするのですが。」


「はい、報告を聞いていると確かに多いですね。」



矛桶の気のせいではないと、爽築はその考えを肯定した。