プルシアンブルー“俺が守る”

「比軽呵珞に関しては不法投棄関連で、剋貌拙嬬に関してはネット関連で、雁庫薩嗣に関しては事故物件関連で。現在、騙されたり恨んでいたりする人物を、リストアップし捜査中です。」



「三者三様だが根本は変わらないな。分かった、ご苦労さん。」



長い長い報告が終わり、ふと時計を見ると短針が真ん中より右側だったので、一旦遅い昼飯にと散らばった。



「お疲れさんです。」


「お疲れ様でーす。」



夕方大量の報告書と格闘していると、矛桶と栃元が帰ってきた。



「引き継ぎついでに、被害者の自宅も行ってきました。名前は鞋崕斈(クツガイ マナ)、自称オカルト研究家で胡散臭いその手の雑誌に写真を撮っては持ち込んでいたようです。」


「ただしその写真は嘘っぱちでした。CG合成の機械が自宅にわんさかありましたよ。」



ハイテク機器類を駆使し、確かめようが無いことをいいことに大胆に偽っていたようだ。



「立ち入り禁止区域に入り込んだようです。吸い込んだ硫化水素が高濃度だったので、独特の臭いを感じることが無く奥へと行ってしまったと。」



新作を撮ろうとしたのか、カメラ等の機材も遺留品として発見されていた。