萊夢-raimu-_side.
櫻ノ咲高校の体育館。あまり綺麗とは言えないが、そこそこ設備が整っていて、まぁ、申し分ない。
「あー……。」
音の反響を、何時もの癖で確かめてしまった。
それに気づいた数人の在校生と、先生方がこちらを見る。私は、恥ずかしくなって素知らぬふりをして、ステージ裏へ行った。
新入生代表の挨拶。
その年の新入生の首席がすることになっているらしい。
私は、こんな見た目だから、人前へ立つのが苦手だった。しかし、校長先生から頼まれてしまうと、断るのは気が引けた。仕方なく、引き受けてしまったことを今はものすごく後悔している。
動きの確認が終わると、生徒会長に呼ばれた。
在校生から、新入生へ挨拶をする際に、どこから出て来て、どういう動きをするか、ということを軽く説明された。
それをさらりと飲み込み、こう思う。
早く終われ。
櫻ノ咲高校の体育館。あまり綺麗とは言えないが、そこそこ設備が整っていて、まぁ、申し分ない。
「あー……。」
音の反響を、何時もの癖で確かめてしまった。
それに気づいた数人の在校生と、先生方がこちらを見る。私は、恥ずかしくなって素知らぬふりをして、ステージ裏へ行った。
新入生代表の挨拶。
その年の新入生の首席がすることになっているらしい。
私は、こんな見た目だから、人前へ立つのが苦手だった。しかし、校長先生から頼まれてしまうと、断るのは気が引けた。仕方なく、引き受けてしまったことを今はものすごく後悔している。
動きの確認が終わると、生徒会長に呼ばれた。
在校生から、新入生へ挨拶をする際に、どこから出て来て、どういう動きをするか、ということを軽く説明された。
それをさらりと飲み込み、こう思う。
早く終われ。
