『よっしゃ〜!サッカー頑張るぜぇ!!』
 
「悠斗、朝からうるせーよ。」
 
今、気合いを入れたオレに冷たい言葉を浴びせたこいつは、オレの親友の長野智司。
 
ガキのころからつるんでる、いわゆる幼なじみってやつかな?
 
 
そして、悠斗と呼ばれたハイテンションなやつ。
 
それがオレ、城田悠斗。
 
 
『あ〜早くサッカーしてぇなあ〜♪お前もだろ!?』
 
「そりゃあしたいけどよ〜‥あっ、お前、彼女とか作んねぇわけ?」
 
『彼女ねぇ〜‥別にいいわ、オレにはサッカーがある!!』
 
「お前モテるのに‥笑
もったいねーっ」
 
 
確かに、オレはモテるのかもしれない。
 
小学生のころから毎日告白されてたし、
バレンタインの日は、貰ったチョコが多過ぎて、全部食べたら、
2時間、鼻血が止まらなくなった。
 
あれは、まじで死ぬかと思った。
 
 
(周りのモテない男たちが、「本当に死んでくれればいいのに‥」と、ひがんでいたことを、悠斗は知らない‥)
 
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