『だから、とっととしないと柚希が誰かにとられちゃうわよ!?
 
アンタはそれで良いの!?』
 
「絶対イヤだっ!」
 
オレの答えに満足したのか、坂下は笑顔(というかニヤケ顔)で話し続ける。
 
『だったら、どんどんアピらなきゃね♪
 
まぁ、まずは‥もっと仲良くならないとね!
 
‥‥‥‥よし!私に考えがあるわ!』
 
 
「‥‥考え?」
 
『そうよ!まぁ、考えというか作戦、ね★
 
題して‥‥
 
「イケメンのくせに案外奥手なイケメン君の恋のお花を咲かせましょう作戦!」』
 
 
‥‥‥おいおい何だよ、そのネーミングセンス‥
 
やけに長ぇし。
 
 
っていうか坂下って‥‥
 
絶対オレの名前覚えてねぇ!!
 
 
イケメン君、って呼ぶし‥
 
覚えてるか聞いてみるか?
 
‥‥‥いや‥やめよう。
 
オレが傷つくだけだからな‥泣
 
 
『で!その作戦の内容はね、次の授業で〜‥‥』
 
 
オレは坂下の作戦を聞いて、納得したあと、自分の席に戻った。
 
そう簡単に上手くいくかなー‥?
 
まぁ‥‥とにかく次の授業に賭けるしかないっ!
 
 
頑張れ、オレっ!!
 
.