『ここがサッカー部の部室だよな?』
 
 
「よしっ、入るか!」
 
不安そうな智司を横目に、オレは部室のドアをノックした。
 
 
するとしばらくして、「はーい」という声が聞こえ、ドアが開いた。
 
 
 
オレは出てきた人を見て、
部室を間違えた、と思った。
 
 
 
だって何で‥‥
 
 
柚希ちゃんがいるんだ?
 
 
 
「柚希ちゃん‥‥?」
 
 
『えっ!?何で私の名前‥‥‥
 
Σあっ!同じクラスのイケメンくんだ!!』
 
 
最初は不思議そうな顔をしていたが、オレが誰だか分かった途端、今度はニコニコしている。
 
 
それにしてもイケメンくん、って‥‥;
 
 
「オレ、イケメンくんじゃなくて、城田悠斗。」
 
『城田悠斗くん‥?』
 
「そう。ちゃんと覚えてな♪」
 
 
オレがニコッと笑うと、柚希ちゃんもニコッと笑い、
 
『私は間宮柚希だよ!よろしくね、城田くん♪』
 
と言った。
 
 
「よ、よろしく‥//」
 
 
やっぱり‥‥
あの笑顔は反則だ‥‥
 
目合わせらんねぇ‥//
 
.