『オレ、部室に入ったとき女の子がいたから、マネージャーが入ってくれたのかと思いましたよ‥笑
 
でも柚希ちゃんだったん―――『『それだ!!』』
 
充先輩の言葉を陸也先輩と空也先輩が大きな声で遮った。
 
 
『どうしたんだよ。』と昇くんが2人に聞いた。
 
 
『やってもらうんですよ、柚希ちゃんにっ!!』
 
『だから何をだよ。』
 
興奮気味の陸也先輩とは違い、冷静に問う、昇くん。
 
 
『マネージャーっすよ!!』
 
『サッカー部のマネージャー、柚希ちゃんにやってもらうんですよ!』
 
陸也先輩と空也先輩は、目をキラキラさせながら言った。
 
 
「えっ!?マ、マネージャー!?
私には無理ですよっ」
 
『そうだ!絶対にダメだ!柚希をマネージャーにするなんて、断固反対だっ!!』
 
力無く反対した私に対して、力強く反対する柚留お兄ちゃん。
 
 
(まあ、やらないけどさ‥
 
お兄ちゃんがそこまで反対しなくても‥苦笑)
 
 
すると、『柚留、ちょっと来て。』
 
昇くんはそう言うと、お兄ちゃんを連れて、部屋の隅っこでコソコソ話をし始めた。
 
 
 
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