『あっΣ会長、待って下さい!
それじゃあ柚希ちゃん☆またね♪
柚留サマもさようなら。』
里沙先輩は笑顔でそう言い、絵里香先輩を追って、他の女の子たちと帰っていった。
私は柚留お兄ちゃんに疑問になっていることを言った。
「ねぇねぇ、お兄ちゃん?
さっきの人たちって、みんなお兄ちゃんのファンの人なの?」
『いや、違うよ。オレだけじゃない。
自分で言うのも何だけどさ‥サッカー部は、顔が良いのが揃ってんだよ。
だからファンクラブなんかがあったりして。
そいつら、いつも練習見に来てんだよ。
キャーキャーうるさくて大迷惑だけどな。』
柚留お兄ちゃんは、苦笑しながら言った。
『柚希、ここが部室。飲み物でも買ってくるから、ここにいて?』
そう言って、柚留お兄ちゃんは走って行ってしまった。
「ここが部室かぁ‥」
誰もいない部室にはロッカーがあり、ユニフォームやボールが散乱している。
綺麗にすれば、広そうな部屋だった。
「誰か来ないかなぁ〜?」
そう思っていると
――――――――ガチャ
部室のドアが開いた。
.

![Which is Really face?[短編]完](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.761/img/book/genre1.png)