「せ、戦国?」

「はい」



(そういえば昨日助けてくれた人も『織田信長』ってゆってなかった?

夢?……嫌でも傷はちゃんとあるし

ほんとに戦国時代?!)


本心を隠すように平然とそのイケメンさん……もとい明智さんに話しかけた


「どうして私はここに?」

(猫の墓を最後に記憶が無い。どうやってここに来たのか私は何もわからない)


「御屋形様がお運びされこの部屋をあなたに貸し与えたのです」


(さっきも言ってたけど御屋形様って誰のことだろう……?)

「あの、御屋形様って?」


明智さんは一瞬驚いた表情を見せたがすぐにさっきまでの無表情を貼り付けると私に言った


「織田信長様のことでございます」